【占い初心者向け】牡羊座ってどんな星座？（前編）～子羊はやがて皇帝になる～

牡羊座の基本情報

太陽星座が牡羊座の方は、3月21日から4月19日生まれです。
実際には生まれた年によって日付のズレがあるので、境目の方はご自身でホロスコープを出して調べてくださいね。

星座の記号は♈
英名は『Aries』
その名の通り、羊がシンボルです。

牡羊座は別名で白羊宮とも呼ばれています。
黄道十二宮では1番はじめの星座で、冬から春へと変わる季節の星座です。

二区分だと『男性宮』、
三区分だと『活動宮』、
四区分だと『直感＜火＞』の星座です。

牡羊座ってどんな人？

丁寧に解説していきます。

牡牛座は12星座の始まりということもあり、活力に満ち満ちています。
しかし、牡羊座は『生まれたて』の状態ですので、それを上手く制御ができないのです。
また、『生まれたて』だからこそ、自分が何者なのか、何ができるのか、を探します。

なぜ『生まれたて』なのか。

12星座のサイクルを生と死だと想像してください。
様々な星座を経て、12番目の魚座ではついに魂だけの存在となります。

牡羊座は魂だけの存在だったものが新たな生を受け、パワー全開で地上に降り立ったイメージなのです。
全てが凍てつく冬を乗り越えた、萌芽さながらです。

牡羊座は生まれたてですから、自分というものがよくわかりません。

自分がなにをできるのかを知りたいですし、「やっぱりダメかもしれない」というしがらみのない無垢な状態ですので、何でもかんでも挑戦しようとします。

挑戦してみて、うまくいくか、いかないか、で自分を知ろうとするのです。

それはこの世界に新たに生まれた自分という存在を刻み込んでいるようにも見えます。

そして、挑戦にうってつけのものを見つけたら、最短距離でぶっ飛んでいきます。
ワクワクしながらぶっ飛んでいる最中に妨害されたらどうでしょう。
怒りますよね、不愉快になりますよね。

障害があれば上手く避ければ良いのですが、早く目的地に着きたいし、曲がれるほど器用じゃないのです。

星座界のスピード狂・牡羊座

牡羊座の中でも穏やかで協調性があり、気の長い人もいます。
やっぱり羊さんですので、群れると案外大人しくなることもあるのです。

それなのになぜ『怒りっぽい』とか『短気』『わがまま』と言われてしまうのでしょうか。

誤解を招く原因のひとつは、自分のスピードを自覚できていない牡羊座さんが多いことです。
その速さは他の星座では追いつけないほどです。

思いついたら即行動に移せるように、牡羊座は星座の中で最速のスピードを身につけました。
早く目的地に到着して、次の挑戦へ向かっていきたいというのが、その原因です。

常に挑戦し続けていないと、自分自身がわからなくなってしまうのでは、という不安もあって自分を止めることができません。

そして牡羊座は、生まれたばかりで自分と他人の区別も付いておらず、さながら自分の手足のように感じているので、付いて来られて当然だと思うのです。

ですから、遅い人を見ると焦ったり、イライラしてしまいます。

遅い人に合わせられるようになるまでは訓練が必要かと思いますが、「追いつけない人の方が多い」「相手と自分では感じる時間が違う」という自覚をすることが第一歩です。

パワーの方に使われてはいけない

自分でも制御できないほどのパワーがありますから、有り余ると大変です。

特に、やりたい！と思ったことを我慢することが、牡羊座にとっては毒となります。
有り余る力を発散したくなり、他人にぶつけてしまうケースも多いのです。

また、勢いよく走り出すのは良いですが、急に道が消えて崖下に真っ逆さま……なんてことも。
本当の事故に繋がることもあるので、慌てないことです。

身に覚えがある牡羊座さんは、力のコントロールを意識してください。

牡羊座の力は非常に直線的ですので、例えば安全なルートを行くために器用に回り道をする、というのはすぐにはできないかもしれません。

まずは、ブレーキを踏めるようになるところからでしょう。

ただし、この『ブレーキを踏む』行動には注意も必要で、牡羊座が本来持っている『勢い』を損なう行為でもあります。
ブレーキの踏みどころを考え、いずれは回り道もできるようなテクニカルさを身につけることが、牡羊座のテーマのひとつと言えるでしょう。

どちらにせよ、真っ直ぐに堂々と自分の生きたい道を行くことが牡羊座の本領です。

牡羊座は本質的には素直で無垢な人が多く、人に迷惑をかけたいわけではないので、大人になるにつれて社会や周囲の人との付き合い方を覚えていく方も多くいます。
仕事で活力を発散できなければ趣味で発散するなど、活力を使う場所をうまく使い分けることも自分をコントロールする方法のひとつです。

（後編へ続く）